
- やりたいことが重要っていうのは分かってるんだけど、全然見つからない。。
- やりたいこととか、夢ってどうやって見つけるんだろう。。
- そもそもやりたいことって自分にはあるのかな。。
こういう「やりたいこと」探しに疲れてしまったあなたにむけて、
今回は『あやうく一生懸命生きるところだった』という本を紹介いたします。
この本を読めば、「やりたいことはそんな必死に見つけようとしなくてもいいんじゃないかな?」と思うことが出来ます。

ぜひ、参考にしてください!
目次
『あやうく一生懸命生きるところだった』について

この本を書かれたハ・ワンさんは、韓国の方です。
ハさんが育った韓国というのは、日本とは比べ物にならない競争社会です。
- 受験戦争
- 就職戦争
- 長時間労働
本の中でも、公務員試験や受験戦争、就職試験の話が何度も出てきます。
そんな競争社会の韓国で、ハンさんは「やりたいこと」を追い求めて、過去美大を目指して何浪もしたり、正社員として就職をしようとがんばったり、何十年ももがいて生きてきた方です。
ただ、そういう社会に嫌気が差し、現在は個人ののイラストレーターとして活動をしているようです。
そういった経歴があるハンさんが書かれた本です。
オススメ理由1:「やりたいこと仕事がない」悩みを解決してくれる
「やりたい仕事を見つけよう!」ってよくSNSとかで最近言われていますよね。
でも、大体こんな感想いだきませんか?

- いや見つからないから苦労してんだわ。。
- そんな簡単に見つからないわ。。
そういうあなたの悩みにも的確に答えてくれます。
ハさんは、「フリーランスのイラストレーター」といういかにも好きなことをして、バリバリと生きていそうな肩書ですが、
実は、こういうことを本の中で語っています。
別にイラストレーターも会社員と一緒で、その仕事を好きじゃない人もいる
『あやうく一生懸命生きるところだった』本文から引用
ようはそんな好きじゃないそうです笑

好きじゃないんかい!
焦らなくても、行動さえしてればやりたいことはそのうち来る
そういうハさんが本の中で伝えているのは、「やりたいことは焦らなくてもそのうち来るよ」ってことです。
ハさんは、やりたいことや好きなことを達成するための努力を放棄してきたわけではありません。
韓国トップの芸大を何浪もして受験をしたり、何度も就職試験を受けたりして、「やりたいこと」や「夢」を追ってきました。
それでも、やりたいことや夢が達成が出来ませんでした。
そのため、40代になった時、「一生懸命生きること」を放棄して自由に生きることを決めました。
そんな風に「一生懸命生きること」を放棄し、平日の昼間にカフェに行って読書をしたり、好きな時に料理をしたりする生活を送っていたら、執筆業というやりたいことが見つかったみたいです。
「本当にやりたい仕事」に関して、こういう言葉で表現しています。
「本当にやりたい仕事」とは「恋愛」に似ているということだ。
『あやうく一生懸命生きるところだった』本文から引用
「今から真の愛を探すぞ」と探しに出ても真の愛は見つからないように、本当にやりたい仕事も探して見つかるものではない。本当にやりたい仕事は〝探す〟のではなく〝訪れる〟ものなのだ。
私たちは生きていると、「やりたいことを探そう!」、「夢はなんだ?」といつも問いかけられます。そのニーズを満たすために、「やりたいこと探しの本」だとかが、めちゃくちゃ売れています。
でもこういうことって、「あったらいいもの」であって、血眼になって探して「持たなきゃいけない」ものではありませんよね。
あまり気を張らず、「そのうちやってくるでしょう」とおおらかな心で待っていれば、見つかるのではないでしょうか?
そういうことを思わせてくれるような本です。
遊びに行くのに、のんきじゃなくてどうする。デートも、散歩も旅行も、できれば人生も。
『あやうく一生懸命生きるところだった』本文から引用
オススメ理由2:「自分のペースで生きる」あなたになれる

「この年齢ならこのくらい」という考えがあります。
例えば、
- いい年だからもう結婚しないと。
- いい年だからこのくらいの年収がないと。
- いい年だからこのくらいの役職がついていないと。
自分のやりたいことが明確になっていないと、これらにつられてこれが「自分のやりたいこと」だと錯覚してしまうことがあります。
この本では、これを「人生マニュアル」と呼んでいます。
ハさんは、この「人生マニュアル」を以下のように言っています。
僕らの社会には、〝この年齢ならこれくらいは〟という「人生マニュアル」が存在する。誰も見たことがないのに誰もが知っているマニュアルだ。
『あやうく一生懸命生きるところだった』本文から引用
よく考えたら、これ日本にも結構あります。
- このくらいの年なら、このくらいの年収を稼いでいなきゃ
- このくらいの年なら、このくらいの役職についていなきゃ
- このくらいの年なら、このくらいの家を持っていなきゃ
- このくらいの年なら、このくらいの車を持っていなきゃ
- このくらいの年なら、このくらいのモノを。。
と挙げればキリがありません。
やりたいこと探しをしていると、本当には欲しく無いのにも関わらず、こういうものを「欲しい」と感じてしまったりもします。
改めて考えてみると、こういう「人生マニュアル」に従えば幸せになるという科学的根拠は全くありません。
というかむしろ、みんな同じ尺度で同じものを目指しているので、他の人と比較がしやすくなってしまいます。
- あの人の年収はこのくらいなのに。。
- あの人の役職はこのくらいなのに。。
- あの人は良い家や車を持っている。。
ハさんも本の中で以下のように述べています。
最も簡単に、早く、自分を不幸にする方法を探すなら「他人と比較すること」をお勧めする。そして自分の人生をそっと横に並べて比べてみる。……ああ、不幸だ、自分はなんて不幸なんだろう。ほらね、誰かと比べることで瞬時に不幸を感じるであろう。
『あやうく一生懸命生きるところだった』本文から引用
こういうものに縛られるよりも、「自分の人生を生きる」重要性を何度も話されています。
一節を紹介します。
必ずしも、みんなと同じスピードを合わせるに必要はない。自分の速度を捨てて、人と合わせようとするから辛くなるのだ。自分だけのペースとコースを探す方がもっと重要だ。
『あやうく一生懸命生きるところだった』本文から引用
他人が良しとする生き方で幸せに生きれる人もいるかもしれません。
でも、全員が全員そういうわけでもなく、むしろそうじゃない人も多いんじゃないでしょうか?
「人生マニュアル」に惑わされず、自分の思う方向に少しずつやっていけば、そのうち「やりたいこと」や「夢」はあちらからやってきてくれる。焦る必要は全くない。
こういうことを考えさせてくれる本です。
まとめ
今回は韓国と日本でベストセラーとなっていた、「あやうく一生懸命生きるところだった」を紹介いたしました。
「やりたいことが見つからない。。」と悩む人に向けて、「こうやれば見つかるよ!」という方法ばかりがたくさん出版されている中、
「やりたいことはそのうち見つかるんじゃない?そんな焦らなくてもいいでしょ」
といった一歩引いた考え方を出来るようになります。

ぜひ読んでみてください!